日本でも人気のある作家/詩人のチャールズ・ブコウスキー作品、初の映画化で、原作は短編集『町でいちばんの美女』(邦訳・新潮社刊)に所収の表題作。多分にブコウスキーの自伝的な要素の詰まった、ある酔っ払いの詩人と娼婦の物語。監督と脚本は「未来は女のものである」「I LOVE YOU」のマルコ・フェレーリ、また脚本には「自転車泥棒」のセルジオ・アミディも参加。製作はマルコ・フェレーリの妻であるジャクリーヌ・フェレーリで、彼女は夫の作品のすべての製作を手掛けている。撮影は「死と処女」のトニーノ・デリ・コリ、音楽は「ラ・ピラート」などのフィリップ・サルド、美術は「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」のダンテ・フェレッティ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニがそれぞれ担当。出演は「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」などの名優ベン・ギャザラ、「モンテカルロ殺人事件」のオルネラ・ムーティ、「クライ・ベイビー」のスーザン・ティレル、「僕と一緒に幾日か」のタニヤ・ロペールほか。84年に特集上映「イタリア映画祭in東京」で上映されたが、今回が初の劇場公開。